【CDレビュー】めぞん一刻 テーマソングベスト

めぞん一刻 テーマソングベスト」のCDを買ってみました。

 

まえに「うる星やつら」のCDを買ってみたところ、かなり面白く聴けたので、めぞん一刻のほうはどうだろうと思って。

 

うる星やつら」のテーマソングは、いろんな作曲家やミュージシャンが手掛けています。が、インスピレーションが固まっていて、ラテン系電子的音楽で統一されています。

めぞん一刻」のほうも、いろんなアーティストが参加している訳ですが、曲によってイメージが全然バラバラなんです(笑。

 

確かに、「めぞん一刻」のほうが、とらえがたいものがあるし、イメージが人によってマチマチなのも、作品の性格上そうなるのかも知れません。

 

エンディングテーマのほうは、割とフィットしていると思うのですが、オープニングは本当に色々です。

 

めぞん一刻」は、私が中学の時に、TVで見たのですが、やっぱり主題歌といえば、「悲しみよこんにちは」です。歌詞は少し子供っぽいですが、(アニメだから当然か)、曲はなかなかいい感じです。これが一番「めぞん一刻」のイメージに合うかも知れません。けど、終盤の恋愛関係がスリリングに進展していく場面には、そぐわないかも知れません。

にしても「知らない人にも、おはようって言えたの、、」って、小学生みたいな歌詞だなぁ。アニメを見ていた人たちは、小学生も多かったと思うし、当時中学生の私は不自然さは感じていませんでした。

 

中でも、オバリサンのアローン・アゲインは、どう考えても「めぞん一刻」に合わないような。。この曲は、映画版のオープニングみたいで、アニメのオープニングには一度しか使われていないのですが、このCDにちゃんと入っています。

なお、五代が見つけた惣一郎さん(犬)が夕暮れ時に時計坂にいるシルエットを響子が見て、そこに亡き惣一郎さんの姿を見てしまうという、幻想的でデジャヴな名シーンがあるのですが、そこでもアローン・アゲインが使われています。この曲を深追いすれば使いたい気持ちは分からなくはないのですが、やっぱり洋楽は「めぞん一刻」には合わないみたいです。

 

一番印象的なのは、安全地帯の「好きさ」ですね。歌詞は、もうそのまんま、どストレートで、良くこの歌詞で名曲が作れるなぁ、と感心しきりです。歌詞の内容に、良くこれほど相応しい曲で、歌唱のほうも凄いですね。

(良く考えると、好きよ、好きよ、、を連発する「ラムのラブソング」も、ある意味、近いものがありますけど。)

ただ、「めぞん一刻」にあっているかといわれるとどうなんでしょう?確かに、五代にしろ、三鷹にしろ、何年もアプローチをかけ続け続けるのに、響子は誰とも付き合わないという凄いストーリーなのでありますが、ここまでストレートだと、何かが違うような。。

 

良く見ると作曲は「悲しみよこんにちは」と同じ玉置浩二なんですね。なるほど、すごい才能です。全然違う曲なのにどっちも名曲です。って、当時安全地帯の曲はそれなりに良く聴いてたはずなんですけど。

 

「サニーシャイニーモーニング」は、中学の時に見ていたころ、一番印象に残っていた曲です。というのは、ちょうど「マリア様」という歌詞のところで、アニメーションも含めて良く覚えているんです。(というか、他の曲を忘れているので、相当記憶力がないともいえますけど。)

この「マリア様」=音無響子という、アニメ版特有の(間違った?)イメージを植え付けた曲である訳ですが、当時の私は、自然に受け入れてました。あのアニメーションを見ていると少し大人っぽくて「マリア様」っぽくもあるし、逆にフランス語版の「ジュリエット」のイメージにも近いものがありますね。

 

ちなみに、この「サニーシャイニーモーニング」は前半はいい感じなのですが、後半はなんだか、工夫しすぎて、練り上げ不足な感じです。それと、やっぱり、この曲はアニメーションがあったほうがいいですね。

いずれにせよ、「めぞん一刻」のテーマソングとして、自然に聴ける曲だと思います。

 

 「予感」はどこで使われている主題歌か良く知らないのですが、音無響子の声優の島本須美が歌っています。音無響子本人が!?と、思いきや、普通にアニソンっぽい歌い方ですね。声優でありながら、歌も上手いとか、凄い人です。

 

ちなみに、2007年のドラマ版では、ユーミンの曲が「めぞん一刻」にぴったりであることが分かりました。なるほど。実は、アニメの挿入歌でもユーミンがあるようなのですが。。惜しかったですね。