【CDレビュー】CINDY(シンディ山本)「Love Life」

CINDYといえば、シンディ・ローパーを思いつく人がほとんどだと思いますが、違うんです。CINDYは日本人です。シンディ山本と書いたほうが区別がつきやすいかも知れませんね。シングルデビューが1984年なので、どっちが先とも言い難くシンディ・ローパーとほぼ同時代なんですね。

 

80年代に活躍した歌手&作曲家で、シンディ本人はそこまで有名ではないかも知れません。しかし作曲家として、例えば中山美穂のヒット曲を何曲も手掛けていて、80年代~90年代のシティポップを支えた立役者の一人です。

 

デビューは、アニメ「うる星やつら」のオープニング、エンディングのテーマ曲です。

「Chance of love」と「Open Invitation」ですね。

ラテン系のリズミカルな音楽に、CINDYのエンジェル・ボイスが映えていますね。写真を見ると時代を感じますけど、音楽は古くなっていないです。

 


𝗖𝗶𝗻𝗱𝘆 シンディ| 𝗢𝗽𝗲𝗻 𝗜𝗻𝘃𝗶𝘁𝗮𝘁𝗶𝗼𝗻

 

ちなみに、私は、この「うる星やつら」経由で、割と最近聴き始めました。

 

歌手としては、エンジェル・ボイスで有名です。エンジェル・ボイスって何?と言われると説明しにくいですが、、聴いてみての通り、透明感があるまさに天使の歌声ですね。歌声も音楽も、今聞いても、まったく古さを感じさせないものがあります。

 

そのCINDYの最初のアルバムがLOVE LIFEです。

このアルバムは、まさに洋楽ですね。歌詞も英語ですし。参加アーティストも外国人が入っています。特にスティービーワンダーが楽曲を提供したり、アレンジしていたりと、海外の大物がCINDYのデビューを後押ししているんです。

 

全体的に軽快でポップな曲で構成されていて、CINDYのアルバムの中でも、一番気軽に聞けます。英語が分からなくても、いや英語が分からないからこそ、歌詞の好き・嫌いを気にせず、エンジェル・ボイスが楽しめる、ってものです。BGMにも最適です。

 

「うる星やつら」のCDを聴いて、興味を持ったのであれば一番イメージに近いと思います。

 

あと2つのアルバムは、Jポップ的な要素が強くなったり、バラードが良かったりと、それぞれ特徴がありますが、この「LOVE LIFE」はJポップのウェットさとは無縁な、曲ばかりです。

 

なので、純粋にCINDYの歌声を楽しみたい方は、是非このアルバムを入手しましょう。

 

ラブ・ライフ

ラブ・ライフ

 

 

例のスティービー・ワンダーが提供した楽曲も含めて、この曲が特別に凄いとか、そういうことはあまり無く、良い曲が並んでいて、気軽にアルバムを通しで聴いているだけで幸福な気分になれること、うけ合いです。

 

ところで、このアルバムは、「うる星やつら」と同じ、高橋留美子原作の「めぞん一刻」のアニメ版で、喫茶店でのバックミュージックとして使われています。こずえちゃんと五代のデートのシーンで何度も使われています。

 

では一曲ずつ見て書いておきます。

■1.  AURA~ONE TRACK MIND(オーラ~ワン・トラック・マインド)

パーカッションによる少しアフリカンな(?)前奏が入って、そのあとドラムに導かれて、曲が始まります。

1曲目にリズミカルで相応しいキャッチーな音楽ですね。

 

■2 GARDEN OF LOVE(ガーデン・オブ・ラヴ)

つづく2曲目もライトでキャッチーな音楽です。

北海道の百貨店丸井今井イメージソングだそうです。CINDYの曲って、結構コマーシャルでも使われているようです。調べても情報が少ないのですけど。

 

■3 INSIDE OF YOUR LOVE(インサイド・オブ・ユア・ラヴ)

1991年のYAWARA!アニメーション挿入歌として使われたとのことです。

 

■4 SKIN DEEP(スキン・ディーブ)

 

■5 SPREAD THE LOVE(スプレッド・ザ・ラヴ)

 

■6 THINK YOUR LOVE AWAY(シンク・ユア・ラヴ・アウェイ)

スティービー・ワンダーが提供した楽曲です。ですが、CINDYのエンジェルボイスを活かすには、ちょっと音域が低い感じです。

 

■7 TRY YOUR LUCK AGAIN(トライ・ユア・ラック・アゲイン)

 

■8 YOU & I(ユー・アンド・アイ)

 

■9 SOMETHING IN THE AIR~AURA (サムシング・イン・ジ・エア~オーラ)